第3章
便失禁診療の概論
5. 治療法

薬物療法:ポリカルボフィルカルシウム1

  • 軟便を伴う便失禁に対しては、まずポリカルボフィルカルシウムを用いて、ブリストル便性状スケールでタイプ3~4を目標に便性を固形化する。
  • 本剤によって軟便が固形化して便失禁が改善することはあっても、ロペラミド塩酸塩のように便性が固形化し過ぎて便秘症状を生じることは少ないため、第一選択として使用しやすい薬剤である。